約2カ月遅れで新酒の出荷が始まった第一酒造

 昨年10月の台風19号で浸水被害を受けた栃木県佐野市田島町の第一酒造(島田嘉紀(しまだよしのり)社長)は22日、例年より約2カ月遅れで新酒の出荷を始めた。

 秋山川の堤防の決壊場所から約450メートルの距離にある同社では、日本酒の元となる麹(こうじ)を作る「麹室」にも浸水。例年10月に始める酒造りは、麹室の修復が終わった後の昨年12月にずれ込んでいた。

 この日出荷したのは「開華 純米あらばしり」と、本来は昨年11月の大嘗祭(だいじょうさい)に合わせて発売予定だった「開華 純米吟醸 安寧祈念」の2種類計約1千本。あらばしりは爽やかな甘みが特徴で、ここ数年で最も良い出来栄えという。

 島田社長(54)は「被災直後は、この冬の酒造りは無理かと思ったが、多くの支援に助けられて例年同様のおいしいお酒ができた」と話した。