茂木の地名や人名のルーツがたどれる企画展「茂木文書にみる中世茂木の地名と武士たち」の展示

 【茂木】ふみの森もてぎに収蔵されている貴重な中世の武家文書「茂木文書(もんじょ)」のうち、今に続く地名や人名が登場する文書を集めた企画展「茂木文書にみる中世茂木の地名と武士(もののふ)たち」(町教委主催)が、同館で開かれている。800年も昔の文書に、現代と同じ地名が記され、今も町民が名乗る名字の「ご先祖さま」たちが登場する興味深い展示だ。4月12日まで。

 「茂木文書」は鎌倉時代以降茂木を治めた茂木一族の視点から茂木の中世的世界を捉えた古文書。86点あり、1月に秋田県の吉成家から町に一括寄贈された。

 先月まで3期に分けて開いた学術的な特別展「茂木文書の世界」に対し、町内の地名や町民のルーツを文書に見る視点で開く「地域密着の微視的展示」と位置付けた。寄贈後初めて文書を活用した展示となる。

 最初期の「鎌倉将軍家(源頼朝(みなもとのよりとも))政所(まんどころ)下文」(1192年)や、「後醍醐天皇綸旨(りんじ)」(1334年)、写しで残る「茂木家臣給分注文」「茂木知氏(もてぎともうじ)譲状」などを紹介し、800年前以降今に残る地名や500年前から続く家名を紹介している。

 鮎田、小井戸、坂井、神井(かのい)などの地名や、当時の家臣で今も多くの家が名乗る赤上(あかがみ)、塩沢(しおざわ)、檜山(ひやま)、羽石(はねいし)、関(せき)、宮下(みやした)、小堀(こぼり)などの名を読み取れる。

 展示担当の中村信博(なかむらのぶひろ)町埋蔵文化財専門員は「特別展では全国から見学者が訪れた。親しみの持てる展示で地元の人に価値を実感してほしい」と話した。

 中村さんによる関連講座「茂木の地名と人名-中世のルーツをさぐる-」が29日午後1時半から同館で開かれる。定員先着50人、無料。(問)同館0285・64・1023。