新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、公立小中学校を休校していた小山市は3日、再開予定の8日以降も休校を一時延長する方向で最終調整に入った。県南地域での感染拡大に警戒感を強めたとみられ、状況を見極めて判断する。一方、休校措置を取っていない茂木町、大田原市を含めたその他の24市町は、春休み明けの8日に再開する方針であることが下野新聞社の取材で分かった。市町の温度差が浮き彫りになった。

 小山市は3日、市役所で市教委と教育委員を交えた非公開の会議を開き、休校延長を含めて対応を協議した。午後2時に始まった会議は同4時すぎまで続いた。市教委は「慎重に検討している」とし、4日にも結果を発表する見通しだ。

 関係者によると、県南地域での感染者の増加を受け、保護者や市民からは学校を予定通り再開させるべきだとする意見と、見合わせるべきだとする意見が拮抗(きっこう)しているという。

 市内では、複数の事業者が従業員に感染者が出たことを自主的に公表している。市幹部らは「小山は東京に近く、人の移動も多い。判断は難しい」「教育委員会だけで決められる問題ではない」などと頭を悩ませている。

 一方、8日に再開する方針の24市町の多くは、状況に応じて再休校も想定している。那須塩原市は「那須地区で感染者が出て、かつ感染経路が不明な場合は一斉に臨時休校とする」と説明。宇都宮市は「いつ関係者から感染者が出てもおかしくないという緊張感を持って対応する」とした。

 再開後の感染拡大対策として各市町は、密閉、密集、密接の「3密」を避け、学習や給食でグループを作らないほか、始業式などの屋外開催を検討したり、簡素化したりする。ただ「35人学級だと、密集してしまうが、机の間隔が取りづらい」との指摘もある。

 部活動も、おおむね学校と同時期に再開される。鹿沼、真岡両市などは「対外試合は禁止、自粛」とした。

 各市町は普段とは違う生活を送った子どもたちへの心のケアを課題に挙げた。足利市は「進級時に進捗(しんちょく)が最も遅い学級に合わせ授業をする」とした。