無病息災を願い、黄ぶなの玩具を手にする昌信さん(右)と春子さん

黄ぶな運動を発案した関口さん(左)。店内にも土鈴の飾りを置き、無病息災を願っている

無病息災を願い、黄ぶなの玩具を手にする昌信さん(右)と春子さん 黄ぶな運動を発案した関口さん(左)。店内にも土鈴の飾りを置き、無病息災を願っている

 新型コロナウイルスが感染拡大する中、熊本に出現したと伝わる疫病退散の妖怪「アマビエ」が会員制交流サイト(SNS)で話題になっている。栃木県の宇都宮市にも、無病息災の縁起物「黄ぶな」がいるとお忘れではないですか?

 黄ぶなは、天然痘が大流行した際に田川で黄色のフナが釣れ、病人が食べると治癒したという伝説がある。「自宅の玄関に張り子をつり下げた釣り棒を刺し、厄よけするんです」と黄ぶなの郷土玩具を製造販売する「ふくべ洞」(同市大通り2丁目)で小川昌信(おがわまさのぶ)さん(77)と春子(はるこ)さんは(75)と教えてくれた。

 張り子と土鈴の黄ぶなを飾る茶販売業「関口園」(同市馬場通り4丁目)の代表取締役関口慶介(せきぐちけいすけ)さん(33)はSNSで「黄ぶな運動」を始めたとか。「#黄ぶな運動」のハッシュタグを付け、健康管理の啓発や感染拡大防止のため延期、中止したイベント情報を発信する取り組み。「各専門店や医療機関の人にも運動に参加してもらい、市民に有益な知識を発信してもらいたい」と話した。

 「漠然とした不安の中にあるが、黄ぶなが心のよりどころになってほしい」と昌信さん。1日でも早く感染症が終息し、日常が戻ることを願っている。