県内の代表的な観光地、日光市の鬼怒川温泉街。周囲の木々は鮮やかな新緑に染まり始めたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光ホテルや土産物店は軒並み休業となっている。
鬼怒川・川治温泉旅館協同組合によると、加盟する28施設のうちゴールデンウイーク中は全てが休業を余儀なくされているという。同市鬼怒川温泉滝の鬼怒川プラザホテルは4月中旬から休業が続く。休業を決めてからは予約客へのキャンセル対応などに追われたという。
5日の館内は人気がなくひっそりとし、大浴場ではお湯が抜かれた浴槽の清掃や床のメンテナンスなどが行われている。庄田哲康(しょうだてつやす)社長(50)は「状況を見極めながら再開を検討したい。お客さまが安心して来られる環境を目指し、苦しい中でも前向きでいたい」と話した。