一般参列者の姿はなく、日光山輪王寺の関係者だけで行われた延年舞=17日午前9時10分、日光市山内

 日光市山内の世界遺産日光山輪王寺の本堂「三仏堂」で17日、伝承の秘舞「延年舞(えんねんのまい)」が奉納された。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、参列者なしで行われた。

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 延年舞は848年、天台宗の名僧円仁(えんにん)が伝えたとされる。天下泰平や国土安穏、延年長寿を願う神仏習合行事として、日光東照宮の例大祭の前に行われるのが通例となっている。

 午前9時、檜(ひのき)舞台後方の僧侶が声明を唱える中、舞衆と呼ばれる2人の僧侶が登場。緋(ひ)色の直垂(ひたたれ)に白の大口袴(ばかま)などを身に着け、跳んだり足を踏みならしたりする優雅で力強い舞を披露した。

 舞衆は代々、若手住職が務める。今回初めて舞を披露した安養院の畠山慈朋(はたけやまじほう)住職(42)は「一日も早くコロナが収束するよう、延年長寿なども含め、気持ちを込めて舞った」と話した。