約1カ月ぶりに営業再開した鬼怒川フィッシングエリアで釣りを楽しむ来場者たち=16日午前、宇都宮市中岡本町

約1カ月ぶりに営業を再開した鬼怒川フィッシングエリア=16日午前、宇都宮市中岡本町

約1カ月ぶりに営業再開した鬼怒川フィッシングエリアで釣りを楽しむ来場者たち=16日午前、宇都宮市中岡本町 約1カ月ぶりに営業を再開した鬼怒川フィッシングエリア=16日午前、宇都宮市中岡本町

 新型コロナウイルス感染拡大の影響が県内の人気屋外レジャー、釣りにも及んでいる。間隔を空けて楽しむため「3密」を避けやすく感染予防にも努めているが、他県の来場者が多い場所もあり、4月中旬から臨時休業した釣り場などもあった。現在は思川をはじめファンの多いアユ釣りが次々解禁。しかし漁協関係者は大々的なPRができず、県外からの来場自粛を呼び掛けるなど対応に苦慮している。

 宇都宮市中岡本町の鬼怒川フィッシングエリアと塩谷町の東古屋湖を管理する鬼怒川漁協では、スタッフの感染予防を理由に4月17日から約1カ月間、臨時休業した。同漁協の郷間康之(ごうまやすゆき)さん(47)は「特に東古屋湖は東北自動車道からのアクセスの良さや湖での船釣りが評判で、来場者の2~3割が県外からだった。スタッフを守るため休業はやむを得なかった」と話す。

 再開に当たり、来場者へマスク着用や手指の消毒を求めたほか、ホームページを通じて他県からの来場自粛を呼び掛けた。

 再開初日の16日、鬼怒川フィッシングエリアには早朝から常連客らが続々と訪れ、マスク姿で久々の釣りを満喫していた。長年通う真岡市大谷台町、会社員黒川和則(くろかわかずのり)さん(51)は「休業中は釣りを自粛していた。釣果も上々です」とうれしそうにさおを振った。

 鬼怒川では24日のアユ釣り解禁を前に、昨年末から年明けにかけて仕入れた稚アユの大半は既に放流した。郷間さんは「入漁券での収入が運営に欠かせないが、万が一を考えると例年のように『どんどん来て』と宣伝できない」と表情を曇らせた。

 小山市の思川では、関東で最も早い17日にアユ釣り解禁を迎えた。下都賀漁協によると、来場者は例年の3分の2程度と静かな初日になったという。しかし、河原に止まる自動車の多くは県内ナンバーだった。

 券売所では来場者のマスク着用を呼び掛け、おとりアユの受け渡し時は十分に距離を置くなど感染予防に努めた。同漁協の木村孝(きむらたかし)専務理事(76)は「他県からの来場自粛にご協力いただいている。事態収束後、ぜひ遊びに来てほしい」と話した。

 県農村振興課でも、アユ釣り解禁に合わせて釣り愛好家向けにマスク着用や「3密」回避を呼び掛ける通知を出した。同課は「釣りを楽しんでいただくためにも、一人一人が感染防止に備えて準備をしてほしい」としている。