茨城国体での健闘を誓って気勢を上げる本県選手団=昨年9月、茨城県ひたちなか市

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開催が困難な状況となっている第75回国民体育大会(10月3~13日・鹿児島県)で、本大会に向けた本県代表選手の選考も難航している。県予選の延期をはじめ、県予選を中止にしてランキングや実績による選考に切り替える競技団体も出始めた。神奈川県で予定されている関東ブロック大会の開催も危ぶまれ、関係者は「先行きがまったく見通せない」と困惑している。

 県スポーツ協会によると22日現在、37の正式競技のうち県代表が決まっているのはボウリングのみ。代表がほぼ内定している競技はあるものの、柔道や卓球など10競技(一部実施のバドミントンを含む)が県予選会中止の方針を示し、重量挙げや剣道など9競技が県予選の延期を決めた。延期を決めたものの、日程を再設定できずにいる競技団体も少なくない。

 柔道は3~4月に予定していた成年男子と女子の県予選の中止を決め、強化委員会による選考にシフトした。県連盟の吉田忠征(よしだただゆき)会長は「延期しても開催できる可能性は低い。初めての経験で混乱しているが、公平性を担保できる選考方法をしっかり示さないといけない」と頭を悩ませる。

 県水泳連盟は8月末まで、競泳や飛び込み大会の開催中止を決定。出場条件となる「4月以降に標準記録突破」は県内では困難な状態だ。県連盟の長谷川嘉明(はせがわよしあき)理事長は「特例で少人数の選考会を開くしかない」と戸惑いを隠さない。

 仮に県代表が出そろったとしてもハードルは残る。出場権を懸けた関東ブロック大会は神奈川県内で5~7月に行われる予定だったが、既に19競技の延期が決定。選手登録期間も延長されたため、県予選中止を決めていたゴルフなどは一転開催することに。上部大会の動向に影響される形で混乱が広がる。

 本大会自体も1年程度の延期案が浮上するなど、開催は流動的になっている。県スポーツ協会の担当者は「今は競技団体に対しても、準備を進めてと言うしかない。日々情報収集に努めるが不安は大きい」と苦悩の色を浮かべている。