会員と距離を取ってコミュニケーションを図るスポーツジムのスタッフ=1日午後、宇都宮市平松本町

スポーツジムのスタジオエリアに設置された空間除菌用のオゾン発生装置=1日午後、宇都宮市平松本町

会員と距離を取ってコミュニケーションを図るスポーツジムのスタッフ=1日午後、宇都宮市平松本町 スポーツジムのスタジオエリアに設置された空間除菌用のオゾン発生装置=1日午後、宇都宮市平松本町

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う休業要請が解除された県内スポーツジムが、利用者の不安払拭(ふっしょく)に力を入れている。業界団体のガイドラインに沿って換気や除菌などの感染防止対策を徹底し、さらに踏み込んだ独自対策に取り組む施設もある。国内では流行の第2波が懸念されており、関係者は「絶対に感染者は出さない」と強い覚悟で臨んでいる。

 宇都宮市平松本町に1日、新店舗を開いたビッグツリースポーツクラブ(宇都宮市桜5丁目)。入り口には遠赤外線サーモカメラ、スタジオエリアには空間除菌用のオゾン発生装置を設置。換気口はワンフロアで10カ所以上も取り付けた。

 店舗は24時間営業。佐藤健人(さとうけんと)マネジャー(31)は「感染防止にはかなり気を使っています」とアピール。同市戸祭4丁目、パート増渕俊枝(ますぶちとしえ)さん(59)も「ここまで配慮されていれば安心ですね」と笑顔で汗をぬぐった。

 イーグルスポーツプラザ小山(小山市駅東通り2丁目)も1日、本格的に営業を再開した。ガイドラインが示す除菌やスタッフのマスク着用だけでなく、今後は十分な換気機能を確保するため、計4カ所で窓の増設工事を進めるという。生井恒夫(なまいひさお)管理部長(46)は「施設の安全、安心を確保することが重要。一日も早く元のにぎわいを取り戻したい」と強調した。

 スポーツジムでは千葉や愛知県などでクラスター(感染者集団)が発生し、各都道府県で最後まで利用自粛の対象に指定された。臨時休業に合わせた退会者も相次ぎ、営業再開後も利用を控える会員は少なくない。収入が減っても施設の賃料や人件費、水道光熱費などの固定費は掛かり、業界は厳しい状況が続く。

 危機感を募らせる業界団体の日本フィットネス産業協会(東京都千代田区)は3月以降、専門家の意見を取り入れたガイドラインを作成。各自治体に休業要請の解除を求めてきた。

 本県では5月15日に休業要請が解除され、東京、神奈川など首都圏でも1日から利用自粛が緩和された。同協会の杖崎洋(つえさきひろし)専務理事(69)は「安全、安心の継続が信頼回復の近道なのは間違いない」としつつ、「外出自粛による運動不足を解消するためにも安心して利用してほしい」と呼び掛けている。