自宅の階段でスカイランチャレンジを実演する星野さん(手前)と夫の晃宏さん

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛による運動不足解消の一環として、自宅の階段などを利用し富士山の標高(3776メートル)に相当する高さを上る「スカイランチャレンジ3776」が今春、全国で行われた。栃木県日光市所野のトレイルランナー星野由香理(ほしのゆかり)さん(34)と夫の晃宏(あきひろ)さん(35)は4日までに、夫婦で“登頂”した。由香理さんは「家でのトレーニングや過ごし方は工夫次第でいろいろできることが分かった」と振り返った。

 スカイランチャレンジは日本スカイランニング協会などの主催で、4月17日~5月17日の1カ月間実施された。自宅での巣ごもり生活が強いられる中、会員制交流サイト(SNS)を通じて多くの人が参加。2人もチャレンジの様子をSNSで発信した。

 由香理さんは山岳地帯などを走り、タイムを競うスカイランニングの日本代表選手。延期となった今年の世界選手権にも3度目の出場を決めていた。

 2人は自宅の階段(1段22センチ、計13段)を1321往復して登頂。由香理さんが3日間で達成した一方、由香理さんに触発されて始めた晃宏さんは10日間かけて取り組んだという。由香理さんは「本来のスカイランニングはきつい中でも自然を感じられるが、今回は精神修業のようだった」と笑いながら振り返る。

 400往復した1日目を終えた後は「筋肉痛がつらく、痛む場所もいつもと違った。使う筋肉が異なるのだと感じた」と語る。それでも2人は「とても達成感があり、やって良かった。家の中でこんなに感動するとは思わなかった」と声をそろえた。

 日光では男体山が5月25日に1カ月遅れで開山し、登山が解禁となった。星野さんは「山に登る事さえできない状況を経験し、改めて山に登れるありがたみやうれしさを感じる」と話した。