中止となったインターハイ県予選の代替大会について、開催を断念する方針が固まった県高体連理事会=4日午後2時5分、県武道館

 栃木県高校体育連盟(丸茂博(まるもひろし)会長)は4日、県武道館で定例理事会を開き、新型コロナウイルスの影響で中止となった全国高校総体(インターハイ)県予選の代替大会について、開催を断念する方針を固めた。一方、条件が整った場合は各競技団体主催の大会や今秋以降に開催される県高校新人大会に3年生が出場できるよう働き掛けていくことも確認した。関係団体との協議を経て、今月中旬にも正式決定する。

 3年生の救済を目的に代替大会の開催を模索する動きが全国的に広がっていることを受け、この日の理事会では冬の競技を除く33競技について代替大会の開催の是非を協議。各競技の専門委員長などを務める理事47人が出席した。

 代替大会の開催が難しいと判断した理由について、丸茂会長は「現状では全競技一律で生徒の安全が担保できない」と説明し、生徒の安全を最優先した上での判断であることを認めた。

渡辺伸夫(わたなべのぶお)理事長も「教育活動として行う事業なので安全が第一。止めるのもわれわれの役割」と苦渋の決断であることを強調した。

 県は2017年3月、那須町の登山講習会中に雪崩事故が起きたことを教訓に安全対策を強化。今回のケースでは新型コロナウイルス感染の第2波への懸念に加え、練習不足による生徒のけがや熱中症のリスク、さらには夏休みの短縮が予想される中で日程の確保が難しいことなども判断材料となった。

 一方、代替大会とは別の形で3年生が努力の成果を発揮できる場をつくる方法についても協議。今秋の県高校新人大会や各競技団体が主催する大会に3年生が出場することを認める、学校単位で引退試合を開催する、などのアイデアが出された。丸茂会長は「大会が開催できる状況になった場合」と前置きした上で「やりたい生徒のために(機会を)つくってあげられるのではないか」と述べた。

 この日の理事会では、今月30日までとしていた県高体連主催事業の中止期間を延長する方針も確認した。