ごみ袋などに書かれた数々のメッセージ

 【宇都宮】「コロナで大変な時に、ごみの収集ありがとう」。新型コロナウイルス感染症拡大の中、市内で家庭ごみを収集する作業員へ温かいメッセージが寄せられている。市によるとごみ袋や近くの電柱などに取り付けられ、分かっているだけで約120件。作業員にとって大きな励みだ。

 市内には、約1万7千カ所のごみステーションがああり、10地区に分かれ10社の委託業者がごみ袋などを収集している。同感染症が広まった4月中旬ごろからこれらのステーションやごみ袋、周辺の電柱や木などに感謝の言葉が貼り付けられるようになった。

 メッセージは「ゴミ収集に感謝 お体に気をつけて」「家庭のごみが増えて大変だと思いますが、頑張ってください」「コロナ禍の中、お疲れさまです。変わらず生活ができているので、とても助かります」など。中には感謝状の賞状に「危険な中、市民のために祝日も休まず働いてくださる皆さまに心より感謝いたします。市民代表」という内容もある。

 分かっている約120件は、4業者4地区のみの情報。市ごみ減量課は、ほかの地区でも寄せられているとみる。

 ごみ回収は、本年度委託業者の更新の時期で全地区の業者が変わり、収集に慣れない作業員もいる。このようなメッセージは、感染リスクを負いながらの作業のやる気となっている。中には、メッセージを持ち帰り大事に取っている人もいるという。

 委託業者ワタル商事の高橋昇(たかはしのぼる)社長(51)=下栗町=は「非常にありがたいことです。社員が笑顔で作業するようになりました」と喜んだ。

 同課では、市民に対して「感染を防ぐためにも、マスクやティッシュなどの分泌物が付着したものは袋に入れてからごみ出しするなど防止策をしてほしい」と呼び掛けている。