雨漏りし、ワッペンで補修した部分を示す竹内さん

 【下野】自治医大とちぎ子ども医療センターに入院する子どもやその家族らが宿泊できる施設「ドナルド・マクドナルド・ハウスとちぎ」が、運営資金の確保に苦慮している。新型コロナウイルスの影響で寄付を募っているイベントが軒並み中止となっているためだ。施設が入る建物は老朽化で雨漏りすることもあるが、担当者は「今後の修繕計画に影響が出る可能性もある」と危機感を募らせている。

 同施設は子ども医療センターに入院する子どもを見舞う家族の負担を軽減するため、2006年9月に同センター付近でオープンした。公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンが自治医大から場所の提供を受けて運営している。

 部屋数は計10室で、ベッドやユニットバスを備える。2019年は379家族が利用し、中には2カ月近く滞在する人もいた。現在は感染症拡大の影響で新規の宿泊受け入れを停止している。

 運営資金は1泊約1千円の利用料に加え、「サポートの会」の会費や自治医大からの負担金でまかなう。最大の収入が寄付金で、19年は約970万円と全体のおよそ半分を占めた。

 ハウスマネージャーの竹内知和(たけうちともかず)さん(61)によると、例年は自治医大付属病院で開かれるバザーなど月1回程度はイベントで寄付を募っていたが、感染症の拡大で中止が相次いだ。寄付金も例年より減少傾向にあるという。

 建物は築27年が過ぎ、これまでも寄付金を活用して修繕を繰り返してきた。今年は壁紙の張り替えや洗濯機などの交換を計画している。

 竹内さんは「利用者に少しでも快適に過ごせるよう、活動の趣旨を理解いただき、支援いただければありがたい」と話した。寄付は運営法人のホームページなどから受け付けている。