県内の新型コロナウイルスの感染者数

 宇都宮市内のキャバクラ店で、県が県内初のクラスター(感染者集団)発生の認識を示した28日の記者会見。経済活動を活発化させる途上の事態に、担当者は「重く受けとめている」と口にした。感染防止の徹底が求められる中、客との距離や消毒の仕方などで「残念ながら不十分」との指摘もあった。感染拡大をどう防いでいくか。県は「夜の街」以外の業種を含め、事業者と業界団体の取り組みの必要性を強調した。

 「同一の場所でほぼ同一の時期。いわゆる集団感染と考えている」。県と宇都宮市が合同で開いた記者会見で、県の担当者が見解を述べた。「これまでクラスターは県内で県民、事業者、医療機関の努力でなかった。とても重く受けとめている」。マスク越しに苦渋の表情がうかがえた。

 同市のキャバクラ店で女性3人の感染が確認された27日に続き、同じ店での感染者は一気に8人に増加した。感染者の一部が系列店で勤務していたことも分かり、県は「クラスターについてさらなる拡大がないように対応していきたい」「一つ一つきっちりつぶしていく必要がある」と警戒する。

 なぜ感染は広がったのか。宇都宮市の木原晴子(きはらはるこ)保健予防課長は、客と従業員の距離、スイッチやドアノブなど店舗内の消毒の仕方を上げ、「残念ながら適当ではなかった」「不十分だった」との見解を述べた。

 県内は24日間連続の感染者「ゼロ」から一転、クラスターが発生した。再発防止の徹底に向け、県保健福祉部の関本充博(せきもとみつひろ)次長は県は「3密」の回避や県境をまたぐ移動に慎重さを求めつつ、「事業者と業界団体の両方でしっかり取り組んでいくことが必要だ」と強調した。