日光山輪王寺の三仏堂

角大師が描かれた疫病退散のお札

日光山輪王寺の三仏堂 角大師が描かれた疫病退散のお札

 【日光】市内の宿泊施設でつくる「日光旬旅倶楽部(しゅんたびくらぶ)」(根本芳彦(ねもとよしひこ)会長)は7月1日、日光、中禅寺、湯元地区の宿泊施設を利用した県民を対象に、日光山輪王寺三仏堂などの無料参拝ができるサービスを始める。疫病退散のお札も無料で頒布する。新型コロナウイルスで大打撃を受ける中、同寺の協力を得た初めての試みで県民の呼び込みを図る。

 県内の観光需要を取り戻すため県が実施する「県民一家族一旅行推進事業」がスタートしたことなどを踏まえ、日光ならではの特典を付けて他の観光地との差別化を図り、市内の観光地を周遊してもらう。

 同倶楽部の会員約30施設が対象で、無料参拝は同寺の本堂である三仏堂、または奥日光にある同寺別院・中禅寺立木観音のいずれかから選べる。

 無料頒布するのは、慈恵大師良源(じえだいしりょうげん)が変化した姿とされる角大師(つのだいし)のお札。同寺によると、984年、良源が疫病退散を念じると角が生えた降魔の姿が鏡に映った。その姿をお札に刷り配ったところ、疫病は消えたという。

 三仏堂には現在、勝海舟(かつかいしゅう)が奉納した角大師の掛け軸が公開されており、参拝の際に見ることもできる。

 都道府県をまたぐ移動自粛が解除されたものの、日光の観光地は本来のにぎわいにはほど遠い。根本会長は「多くの人に日光へお越しいただき、ぜひ家族の健康などをお寺で拝み、その証しとして疫病退散のお札を持って帰ってほしい」と呼び掛ける。

 サービスの対象は、JTB、日本旅行、近畿日本ツーリスト、東武トップツアーズから宿泊を申し込んだ県民。県民一家族一旅行推進事業の利用の有無は問わない。