県内初のクラスター発生を受け、記者団の取材に応じる福田知事=29日午後、県庁

 新型コロナウイルスの感染者が宇都宮市内のキャバクラ店で相次いで確認され、栃木県内初のクラスター(感染者集団)になったことを受け、福田富一(ふくだとみかず)知事は29日、記者団の取材に応じ、関係業界団体に感染防止対策を改めて求める方針を明らかにした。県内約3千店にガイドラインの徹底を再通知する。感染の広がりについては「現時点で想定される接触者・濃厚接触者はカバーしている」との認識を示した。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 同日、県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、対応を協議した。

 キャバクラ店の関係業界団体には、県が感染防止対策について助言する場として、役員会などの設定も要請する。今後、同様の飲食店で感染者が発生した場合、「濃厚接触者に限らず、状況に応じて幅広く検査する」と表明。関係する従業員や利用客を、症状の有無に関わらず全員検査する。

 県が独自に設定した感染状況に関する警戒度は、四つの指標のうち「直近1週間の新規感染者数」のみ、3段階で中間の「感染拡大注意」に引き上げた。一方、他の三つの指標は最も低い警戒度の「感染観察」のままで、県は総合的な警戒度も「感染観察」を維持することとした。

 感染源が明確であることから、厚生労働省のクラスター対策班に調査の要請はしない。今後は、国が配信している感染者と接触した可能性を通知するスマートフォンアプリの活用も促していく。