有料化を前に、レジ袋の削減を呼び掛けるポスターを掲示したカンセキ=29日午後、宇都宮市元今泉5丁目

 プラスチックごみの削減を目的に、プラスチック製レジ袋の有料化が7月1日、全国で義務付けられる。栃木県内のスーパーなど多くの小売店も無料配布をやめ、マイバッグの普及を推進する方針だ。一方で、マイバッグを介した新型コロナウイルスの感染リスクを懸念する見方もあり、感染対策にも力を注ぐという。

 スーパー「オータニ」(宇都宮市)や「たいらや」(同)、ホームセンター「カンセキ」(同)、ドラッグストアチェーンの「カワチ薬品」(小山市)は1日からレジ袋を有料化する。「東武宇都宮百貨店」は2日から有料とする。価格は各店舗で異なるが、サイズに応じて2~5円で販売するケースが多い。

 コロナ禍でテークアウトの需要が高まる宇都宮餃子(ぎょーざ)会の直営店「来らっせ本店」(宇都宮市)も有料化に踏み切る。担当者は「SDGs(持続可能な開発目標)が叫ばれる今、環境に配慮した取り組みを進める必要がある」と力を込めた。

 一方で、有料化の対象にならないレジ袋を無料で配布する店舗も。レストランチェーンの「フライングガーデン」(小山市)は弁当などに使うレジ袋を、「バイオマス素材」を配合した袋に切り替えて無償提供する。同素材は、国が地球温暖化対策に貢献すると推奨している。事務処理の煩雑さや外食業界各社の動向から無料化を決めたという。

 スイーツブランド「チーズガーデン」を運営する「庫や」(那須塩原市)は紙袋やビニール袋の無料配布を続ける。ビニール袋は0.05ミリ以上の厚さがあり、繰り返し使用することができる。担当者は「贈答用として購入する方が多く、小分けの袋の要望もある。都度負担していただくことになるので、無料とした」と説明した。

 レジ袋の有料化を前に、需要が高まっているのがマイバッグだ。宇都宮市元今泉5丁目の「カンセキ駅東店」は5月下旬から特設コーナーを設置し、6月の売り上げは例年の2倍に上った。

 ただし、店員がレジで行っていた商品の袋詰め作業は7月1日以降、客自身に行ってもらう。店員がマイバッグに触れてウイルスに感染したり、別の客に感染を広げたりするのを避けるためだ。

 早乙女展也(そうとめのぶや)店長(50)は「マイバッグ持参のお客さまが増え、レジ袋の削減へ理解が広がっている印象。感染対策にも神経をとがらせたい」と意気込んでいた。