パソコンやスマートフォンの画面を見続けて作業する際の注意点

原直人教授

パソコンやスマートフォンの画面を見続けて作業する際の注意点 原直人教授

 テレビ会議やオンライン飲み会、オンライン授業-。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、以前よりもスマートフォンやパソコンなどのデジタル機器を使う機会が増えた。そこで気になるのが、画面を見続ける目への負担。眼科医で、国際医療福祉大保健医療学部の原直人(はらなおと)教授(57)は「適切な対策を行って、目の疲れやドライアイなどのトラブルをしっかり予防してほしい」と呼び掛けている。

 原教授によると、発光ダイオード(LED)を使用したパソコンやテレビ、スマホなどの画面からは、ブルーライトが多く放射されている。

 そもそもブルーライトとは、目の奥まで届く非常に強いエネルギーの光を指す。パソコンやスマホなどの画面を見続けると、このブルーライトを浴び続けることになり、目の疲れや頭痛を引き起こすといわれている。

 加えて、デジタル機器を使った作業のし過ぎは、ドライアイのリスクも増加させる。通常は1分間に20回ほどのまばたきをしているが、デジタル機器を使った作業中は「まばたきが1分間で通常時の3分の1に当たる6回ほどに減ってしまう」と原教授。集中していると、交感神経が活性化するため、涙も出にくくなる。

 こうした影響を最小限にとどめるには、適切な度数の眼鏡を使って目に必要以上の負担を掛けないことや、パソコンの場合は50センチ、スマホは30センチ以上、その画面から離れて使用することなどの対策をする必要がある。

 特にスマホは、パソコンよりも無意識に画面へ顔を近づけてしまう人が多い。意識して画面と適切な距離を保つことが大切だ。

 作業時間も1時間を超えたら10分間の休憩を取り、画面は明るくなりすぎないように設定する。ブルーライトは刺激が強く寝付きや睡眠に影響を及ぼすこともあるため、就寝前はデジタル機器の使用を控えよう。

 原教授は「技術の発達によって、目に対する刺激は昔よりも増えている。最近は小さい子どももスマホを使っており、利便性を追い求めるだけでなく、目や体への影響を考えながら、デジタル機器を使用していく必要がある」と話している。