人形を川に浮かべ手を合わせる参加者ら

人形を川に浮かべ手を合わせる参加者ら

人形を川に浮かべ手を合わせる参加者ら 人形を川に浮かべ手を合わせる参加者ら

 【小山】市の夏の風物詩「思川の流しびな」が新型コロナウイルス感染防止のため中止となったことを踏まえ、長年開催に携わってきた県伝統工芸士の諏訪(すわ)ちひろさん(60)=城東1丁目=は5日、観晃橋下の思川河畔に有志らを集め「新型コロナ早期収束」を祈り、ひっそりと流しびなをした。

 県の伝統和紙「下野しぼり」で作る人形(ひとがた)を舟に乗せ、願いを込めて川へ流す行事。諏訪さんが会長を務める日本紙人形会が毎年七夕の時期に主催し、地元の子ども合唱団の歌も披露されるなど、長年親しまれてきた。

 今年2月には「市民の手で流しびなを継承しよう」と有志らが集まり、諏訪さんを会長として主催団体「思川の流しびな保存会」を設立。一方、新型コロナ感染を懸念して今年は中止を決めていた。

 諏訪さんは「どんな形であれ、この時期に幸せを願うことは続けたい」と、今年は個人で流しびなをすることにしたという。保存会の会員らに声を掛けたところ、この日は午前10時までに9人が集合した。

 参加者は高さ7センチほどの人形をゆっくりと浮かべて手を合わせた。諏訪さんは「新型コロナの早期収束が一番の願い。来年こそは元気な子どもたちと流しびなをしたい」と話した。