足場が崩れた現場=8日午前11時45分、足利市八幡町1丁目

 九州や岐阜、長野両県で豪雨災害が相次ぐ中、県内で8日に発生した突風。建物被害に遭った住民らは「飛ばされるかと思った」と青ざめた。

 宇都宮市下平出町では民家や会社事務所などで被害が出た。経営する理容室の屋根瓦が吹き飛ばされた男性(44)は「『ビュー、ゴー、ミシミシ』という音がしたら、瓦がだーっと落ちた。現実感がなく、何も考えられない」と肩を落とした。

 車体部品製造会社に勤める男性(59)は事務所の窓を閉めようとした際、突風に遭った。「5秒くらいの間に窓ガラスがガシャンガシャンと音を立てて次々に割れた」と振り返った。

 足利市八幡町1丁目では解体中の4階建ての建物の足場が崩れ、隣接する住宅に倒れ込んだ。この家に住む同市議栗原収(くりはらおさむ)さん(58)は「ドカンと地鳴りのような音がした。寝室が被害を受けたが、就寝中でなくて良かった」。

 芳賀町では住宅被害のほか、高さ約15メートル、直径約60センチのケヤキが倒れ倉庫1棟が一部損壊。このほか車庫が飛んだり、ビニールハウスの骨組みが曲がったりした被害も15件確認された。

 ビニールハウスの中で作業していた同町東高橋、同町議小林一男(こばやしかずお)さん(57)は「ハウスごと飛ばされそうで怖かった。風上に逃げようとしたら、台形を逆さにしたような竜巻みたいな雲が西から東に流れていくのが見えた」と話した。