足輪を装着し巣に戻されるひな=12日午前11時25分、小山市下生井(超望遠レンズ使用)

 栃木県小山市下生井の渡良瀬遊水地で生まれた国の特別天然記念物コウノトリのひな2羽に、個体識別のための足輪が12日、取り付けられた。生後43日目とされるひなは、大きい方が4・5キログラム、小さい方が4・0キログラムで、順調に生育しているという。

 国内の野生コウノトリ約200羽には全て足輪が装着されている。作業はコウノトリの国内研究機関「IPPM-OWS」の協力で、小山市が実施した。高さ12・5メートルの人工巣塔に高所作業車で近づき、親鳥がいないときに網でひなを捕獲。毛布にくるんで地上に降ろして足輪を装着し、血液と羽毛の検体を採取してひなを巣に戻した。雌雄は10日ほどで分かる。

 作業は40分程度で終わったが、親鳥が巣から離れずに午前9時の開始予定が2時間近くずれ込んだ。作業中、2羽の親鳥は空になった巣の上空を旋回するなどしていたが、ひなが戻った15分後には巣に戻った。

 人工巣塔が見える同遊水地の堤防上には100人以上のカメラマンが望遠レンズの放列を作り、コウノトリの様子に一喜一憂していた。