栃木県内で確認された新型コロナウイルスの週別感染者数

 栃木県内で確認された新型コロナウイルスの感染者数は14日、計103人となり、2月22日の県内初確認から5カ月がたつのを前に100人を超えた。県内初のクラスター(感染者集団)が発生するなど、6月下旬以降は県外由来の感染事例が急増している。感染者のうち86人が退院し医療提供体制には余裕があるが、県保健福祉部の担当者は14日の臨時記者会見で「危機感を持っている。予断を許さない状況だ」と述べた。

 厚生労働省の発表によると、14日午前0時時点で累計の陽性者数が100人を超えたのは22都道府県。同日午後7時現在、北関東では茨城県が204人、群馬県が157人だった。

 これまでの県内感染者は男性が53人、女性が50人。年代は10歳未満から80代と幅広く、最多は20代の21人で、30代の19人、60代の16人と続く。

 本県内の感染動向は、3月末~4月に感染者が急増し、4月だけで計40人に上った。感染経路が不明な事例もあり、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)度も高まった。その後、北海道、東京、埼玉、千葉、神奈川の5都道県への外出に慎重な対応を呼び掛けていた6月上旬からは、24日連続で新規感染者ゼロが続くなど小康状態だった。

 6月27日以降、県外感染者が利用した宇都宮市内のキャバクラ店を中心に感染者が相次ぎ、クラスターが発生。このキャバクラ店を端緒とする感染者数は、現在までに計21人に達した。7月に入ってからは、感染者数が急増している東京都や埼玉県を訪れたり、同都県の感染者と接触したりしている場合も目立つ。

 ただ感染経路を特定・推定できている場合が多く、入院病床数にも余裕があるため、本県が独自に設けた感染状況に関する警戒度は3段階で最も低い「感染観察」を維持している。

 県の担当者は「県内外を問わず、感染防止対策ができていない場所への外出を控えてほしい」と注意を呼び掛けている。