初競りで1万円の値が付く人気のカボチャ

 

 JAなす南の特産の一つである「みなみちゃん南瓜」が出荷シーズンを迎えました。濃厚な味わいとホクホクとした食感で大人気のブランドカボチャですが、宇都宮市中央卸売市場の初競りでは、ここ数年、最高規格の「極」に1万円の値が付いて話題になっています。
 「みなみちゃん南瓜」は、「中山かぼちゃ」と「みやこ南瓜」の交配種で、20数年前に旧南那須町で栽培が始まったことから「南」の名をとって命名されました。果皮は濃い緑色でお尻がややとがったハート型をしているのが特徴です。
 「今年は遅霜やひょうの被害もなく、昨年よりも玉つきがいいですねえ」と笑顔で話すのは、「みなみちゃん南瓜部会」(部会員22名)の部会長を務める越雲徹(こしくもとおる)さん(71)。那須烏山市でカボチャを栽培して約30年という大ベテランです。
 いまはカボチャが日焼けしないように新聞紙で包んだり、果皮の変色を防ぐために向きを変えるなど、出荷シーズンを目前に控え、ご夫婦で忙しい毎日を送っています。

高品質で安全・安心なカボチャづくりを目指す

 出荷シーズンは、毎年7月中旬から8月いっぱいで、お盆前に最盛期を迎えます。越雲さんは今年300ケース(1ケース10㌔)の出荷を目標にしています。部会ではカボチャの品質を高いほうから「秀」「優」「良」の3段階と最高級の「極」に分けて出荷しています。初競りで毎年1万円の値が付く「極」は、全収穫量のわずか2、3%しかないそうです。

 「部会では年2回栽培講習会を行っているため、会員のつくるカボチャはどれも高品質で味がよいのが自慢です」と越雲さん。最近では品質のほかに農薬や化学肥料をできるだけ抑えた有機栽培にこだわった安全・安心なカボチャ作りを目指しているとのことです。
 「みなみちゃん南瓜」の甘味とホクホク感を味わうなら、ふかして食べるのがよいそうです。煮物や天ぷらにするのもおすすめです。
 最後に越雲さんは、「味には自信があります。これからみなみちゃん南瓜が一番おいしい季節を迎えるので、ぜひ味わってください」とPRしてくれました。

雑学辞典

カボチャ=南瓜のワケ カボチャは、16世紀ころにポルトガル人がカンボジアの産物として日本に伝えたことから「南蛮渡来の瓜」という意味で「南瓜」と表記されるようになりました。

おいしいカボチャの選び方 皮の表面に艶があり、左右対称に丸くなっているもの。軸が太く、切り口が乾燥してコルク状になっていて、軸の周りがへこんでいるものを選びます。