高校スポーツ「代替大会」日程

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で今夏の全国高校総体(インターハイ)県予選などが中止となったことを受け、栃木県内の各競技団体などが主催する高校3年生向けの代替大会が23日から本格的にスタートする。同日のハンドボールと軟式野球を手始めに、9月中旬にかけて開催が予定されているのは計10競技。県内でもウイルス感染が拡大傾向となる中、関係者は最大限の準備で集大成となる大会の成功を目指している。ボート競技以外は原則無観客で行い、テニスとソフトテニス、陸上、水泳は保護者も観戦できない。

◇特集「とちぎ青春譜」

 大会は各競技の県協会・連盟が主催し、県高体連の競技専門部が主管となって運営する方式が主流。ウイルスの感染拡大防止を含む安全対策は、それぞれの上部団体が設けるガイドラインなどを踏まえ、大会要項の中で細かく定められている。

 ハンドボールは「県ファイナルカップ~高校生の部」の名称で栃木市内で開催。男子は7チームのトーナメント戦、女子は4チームのリーグ戦で争う。練習不足によるけがのリスクなどを踏まえ、通常は前後半各30分で行われる試合を前後半なしの20分に短縮した。

 観戦は保護者のみとし、マスク着用と学校ごとの名簿提出を求めるほか、選手の試合ごとの総入れ替えや消毒などの安全対策を徹底する。競技専門部の仲江川久美子(なかえがわくみこ)委員長は「感染を心配する声や通常開催を求める意見もあった中で、安全に実施できる方法を模索してきた」と実情を明かす。

 テニスは県協会主催大会の日程、会場を譲り受ける形で24~27日に宇都宮市内で開催。シングルスは昨秋の県新人大会16強と3年生が出場でき、男子は83人(3年生76人)、女子は28人(同23人)がエントリーした。

 原則無観客で選手同士は試合後に握手を行わないほか、16強までは促進ルールを採用して時間短縮を図る。竹中謙介(たけなかけんすけ)専門委員長は「開催を了承してくれた県協会に感謝したい。独自のガイドラインに即して準備を徹底する」と安全対策に力を尽くす考えを強調する。

 ウイルスの収束が見通せない中、大会主催者にとっては参加者の安全確保が最重要課題。県ハンドボール協会の志賀良弘(しがよしひろ)理事長は「さまざまなリスクは認識しているが、安全第一で3年生の思い出に残る大会にしたい。また、今後、より安全に運営するために、この大会をしっかり検証したい」と話している。