県内における新型コロナウイルス感染症の週別検査件数の推移

 栃木県内で新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されてから、22日で5カ月がたった。県内の感染確認は23日までに計147人となり、うち97人が退院した。6月末以降は県内3カ所でクラスター(感染者集団)が発生。県や宇都宮市は県内8カ所に開設した「地域外来・検査センター」も活用し、接触者らを幅広く検査している。累計検査件数は計1万1千件を超えた。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 直近1カ月の新規感染者は81人で、累計の半数以上になった。宇都宮市内のキャバクラ店と美容業店、小山市内の集会でクラスターが発生し、関連する感染者は81人中約6割を占める。

 感染増加への対応として、県や宇都宮市は従来のように濃厚接触者だけでなく、接触者らも幅広く検査し感染の広がりを追った。その際、検体採取時の感染リスクが低く、より簡略な手続きで検査につながる地域外来・検査センターが機能した。

 6月末から7月上旬にかけ、宇都宮市内のキャバクラ店で発生した県内初のクラスター。同店を端緒に、感染者は従業員やその家族ら21人に上った。県と同市は利用客など何らかの接触があった人まで幅広く検査。今月13日までに同店関連の検査は179件に及び、うち約6割に当たる109件は、同市の検査センターで検体を採取した。

 1日当たり約12件とする同市検査センターの検体採取能力を、大幅に上回る日もあった。同市の担当者は「市医師会や県看護協会の協力もあり、増員体制で対応できた」と説明。検査センターについて「短時間で検査ができる。今後のクラスター対策でも有効に活用したい」と話した。

 地域ごとの検査センターとは別に、県と同市は現在、計29医療機関にも検査を委託している。最近は委託分の検査件数が大幅に増えており、県は「医師が必要とする人を検査できている」とみている。

 一方、今後さらに多くの感染者が発生した場合にも備える必要がある。県は検査体制を専門的・集中的に議論する場として、医療機関や民間検査機関などでつくる「県新型コロナウイルス感染症検査体制協議会」を設置する方針で、現在関係者らと調整している。