高さ約8メートルに成長したリュウゼツランと小松崎さん

 【真岡】数十年に1度しか花が咲かない多肉植物のリュウゼツラン(竜舌蘭)が大谷本町の内科・小児科・産婦人科「岡田・小松崎クリニック」南側敷地内で開花し、患者や近隣住民を驚かせている。県立博物館によると、地植えした熱帯地域の中南米原産のリュウゼツラン類が北関東の本県で開花するのは珍しいという。

Web写真館に別カットの写真

 リュウゼツランの花はメキシコなどで20年に1度咲くなどとされているが、四季のある日本では咲いても30~50年に1度などと言われている。開花後は枯死してしまうものの、根元に子株をつくり子孫を残す。

 クリニック院長の小松崎一則(こまつざきかずのり)さん(64)によると、会社員だった父の故富夫(とみお)さんが1952年、仕事の出張で訪れた八丈島で鉢植えを購入し、当時都内にあった自宅で育てていたという。

 富夫さんの他界後、栽培を引き継いだ小松崎さんが93年に現クリニックを開院した際に敷地へ植栽した。ロゼット状に広がる高さ約2メートルの分厚い葉の中心部から、今年5月ごろから花茎が真っすぐにぐんぐん伸びて8メートルほどになり、その先で緑色のつぼみが続々と膨らみ7月中旬から黄色い花が順次咲き始めたという。

 小松崎さんは「父は私が生まれる前に購入し、それから約70年を経て開花した。毎年子株が出るので間引いていたが、今年は親株が枯死するので残すつもりです。あと2週間ぐらいは花を付けていると思うので、興味のある方は観賞してほしい」と話している。

 (問)クリニック0285・84・1941。