平日で雨天の2日、日光東照宮を訪れる参拝者の姿はまばらだった

平日で雨天の2日、日光東照宮を訪れる参拝者の姿はまばらだった

 世界遺産「日光の社寺」で新型コロナウイルス対策として実施された拝観停止が6月に解除され、3カ月が経過した。日光東照宮によると、この間の参拝者数は20万4389人で、前年比37万7827人(約65%)減だった。個人の参拝に加え、修学旅行を含む団体やインバウンド(訪日外国人客)の減少幅が大きいという。新型コロナの影響で苦境にある観光地の厳しい現状を、改めて示す数字となった。

 東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社の二社一寺は新型コロナの感染拡大を防ぐため、4月14日から約1カ月半にわたり拝観を停止した。国の緊急事態宣言解除などを踏まえ、6月1日に拝観を再開した。

 東照宮への参拝者数は、6月が3万5555人で前年比14万2685人(約80%)減、7月が6万72人で同11万6082人(約66%)減、8月が10万8762人で同11万9060人(約52%)減だった。今年1~8月は計51万1550人で、前年より81万8187人(約62%)少なかった。

 再開後、参拝者が最も少なかったのは6月1日の311人で、祝日の7月24日が最も多い7511人だった。6月は平日が1千人以下の日がほどんどで、土日曜でも1千~3千人程度に留まり、例年を大きく下回った。夏休み期間に入ると徐々に参拝者数は増えたものの、本来の活気にはほど遠い状況が続く。

 家族連れや個人などの一般客が半減近い一方、団体客の減少が著しく、8月はツアーなどの一般団体の参拝はゼロだった。この3カ月の外国人の参拝者数は2976人で、前年の5万4653人から約95%も減少した。

 東照宮の稲葉尚正(いなばたかまさ)権宮司は「この3カ月は、日光の冬の閑散期と同じくらいの厳しい数字」とし、「感染防止対策は手探りの中での再開だったが、ここまで問題なく対応できている」と説明する。

 今後は、初詣や新年の祈祷(きとう)など多くの人の来訪が予想される正月への対応を検討していくという。