新型コロナウイルスの影響で、来年1月31日に開催予定だった県内最大の駅伝大会「第62回県郡市町対抗駅伝競走大会」(栃木陸上競技協会、下野新聞社など主催)の中止が15日までに決まった。1960年の第1回大会以降、中止となるのは悪天候による2001年の第42回大会以来20年ぶり2度目。栃木市総合運動公園で同日併催予定の「第13回県小学生駅伝競走大会」も中止となった。

 コロナ禍の収束が見通せない中で出場選手やチーム関係者、競技役員らの安全確保が難しいと判断した。栃木陸協の渡辺方夫(わたなべのりお)理事長(66)は「公道を使う駅伝は、観衆を含めた管理態勢の確保が難しかった。次回の2022年に向け、どのように開催環境を整えられるか考えたい」と述べた。

 大会は県内25市町が郡市町単位でチームを編成し、県庁-栃木市総合運動公園陸上競技場を往復する10区間(60・42キロ)で開催。昨年は31チームが郷土の誇りを懸けてたすきをつないだ。例年沿道には数多くの観衆が集まり、冬の風物詩として定着している。

 中止決定を受け、出場を予定していた市町の関係者も複雑な心境を吐露した。今年の第61回大会で初優勝した大田原市Aの井上芳典(いのうえよしのり)監督(52)は「連覇に向けて選手のコンディション確認を始めていたので残念」と声を落とし、「各市町の代表として走れる貴重な機会がなくなり、本当にかわいそう」と活躍の機会を失った選手をおもんぱかった。