客同士の密を検知する高精度カメラ=18日午前11時20分、宇都宮市大谷町

 新型コロナウイルスの感染防止対策として、宇都宮市大谷町の大谷資料館で18日までに、高精度カメラと人工知能(AI)を使って客の距離や「密」を検知するシステムの実証事業が始まった。未来技術の活用促進を狙う県の誘致がきっかけで、来年3月まで行う。

Web写真館に別カットの写真

 入り口から階段を下り、館内が一望できる踊り場にカメラが設置された。最も混み合うスポットで、約2・5メートルの高さから通路を歩く客の映像を撮影し、AIが解析する。

 「お客さま同士の間隔が狭くなっています」。この時の設定では、カメラ近くの通路で縦方向3メートル以内に3人の客がいる場合に、日本語と英語のアナウンスが自動で流れ、立ち止まらずに進むよう促した。

 鈴木洋夫(すずきひろお)館長は「人手の面でも助かる。お客さまも階段で止まってはいけないと強く認識するのでは」と期待を込める。

 夫と訪れた前橋市、パート従業員柿沼晴枝(かきぬまはるえ)さん(64)は「AIでしゃべっているとは思わなかった。アナウンスされると注意しようと思いますね」と話した。