新型コロナの影響で参加者なしで行った「ネットで生きもの塾」を生配信する遠藤さん(左)ら=4月19日、市貝町市塙

 【市貝】町内の「サシバの里自然学校」で校長を務める遠藤隼(えんどうじゅん)さん(36)らが、県内で自然体験活動を提供している民間団体を対象に、新型コロナウイルス感染症の影響を問うアンケートを進めている。遠藤さんは「観光業にも教育活動にもくくれない業態で、支援の手が届きにくい」として、孤立しがちな団体の組織化を模索しており、アンケートはそのための一歩と位置付けている。

 NPO法人オオタカ保護基金(遠藤孝一(えんどうこういち)代表)が運営するサシバの里自然学校は4月、新型コロナウイルス下の一手として、参加者がいない観察会の映像をインターネットで生配信する「ネットで生きもの塾」を始めた。反応はあったものの、子どもの生の歓声はなく、遠藤校長らは寂しい思いをしたという。

 県内の多くの体験活動提供団体も同じように活動機会を失い、収入減に直面しているとみられる。

 アンケートは、遠藤校長を代表とする任意団体「とちぎ自然体験活動ネットワーク準備委員会」が4~26日、ネット上で実施している。県内で定期的に自然体験活動を提供する自然学校やアウトドアスポーツ、自然観察会などの実施団体を対象に、活動機会や参加者の減少、経営への影響など20の設問で現状と課題を尋ねている。集計結果は10月に公表する。

 アンケートをてこに立ち上げを目指すのは、同じ自然を利用する者が緩やかにつながる組織だ。「栃木の自然と利用者との間に入って、魅力ある体験を提供しているのが活動団体」と遠藤校長。「行政に支援を求めるにもネットワークが必要だ」と話す。

 アンケートフォームのURLはhttps://forms.gle/Zk44JAp1iXy325N99。サシバの里自然学校のトップページからも入れる。