県内で確認された新型コロナウイルスの感染者計387人のうち、3割が家族・親族から感染した可能性があることが、20日までに下野新聞社のまとめで分かった。県内感染者の濃厚接触者として陽性となったのは計242人。中でも家族・親族に当たる人は119人に上り、家庭内での感染防止の難しさが浮き彫りになった。一方、家庭内での防止策が効果を見せた事例もあり、県は基本的な対策の徹底を呼び掛けている。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 県の発表資料を基に、下野新聞社が独自にまとめた。クラスター(感染者集団)が発生した場所に家族や知人と共に滞在して感染した例は、それぞれ家族、知人に分類した。

 濃厚接触者の内訳は家族・親族が119人(30%)、知人・友人が65人(16%)、同僚・職場関係者が58人(14%)だった。

 家族・親族への感染は、全体の約3分の1を占めている。今月は佐野市内のホームパーティーでクラスターが発生し、関連する感染者は計46人に上った。パーティー参加者の家族・親族で陽性となった人も目立つ。

 ただ感染者の家族は全員が感染しているわけではない。県新型コロナウイルス感染症対策本部事務局によると、家庭内でも感染者との接触度合いによって、感染リスクに違いがある。実際に、発熱者との接触回避や手指消毒といった感染防止対策を心掛けていた家庭では、感染が広がらなかった事例もあったという。

 県は家庭内でもマスクの着用や「三つの密」(密集、密接、密閉)の回避、こまめな換気などを呼び掛けており、同事務局は「できる範囲での感染防止対策を徹底してほしい」としている。