7月からレジ袋が有料となり、エコバッグを使う人が増えている。食品や日用品を入れて持ち歩くエコバッグは汚れが付着しやすく、不衛生なまま使い続けると食中毒の原因にもなりかねない。国学院大栃木短大の山内見和(やまのうちみわ)教授(被服材料学)に、エコバッグを清潔に使い続けるこつや手入れ方法を聞いた。

 農林水産省のホームページ(HP)によると、エコバッグは目立つ汚れや臭いがなくても、知らぬ間に肉や魚の汁などが付着していることがあるという。そのまま使うと食中毒菌が増え、新たに購入した食品にも菌が付着してしまう。

 

 このため同省はHPで、エコバッグを清潔に使い続けるためのポイントを公開している。肉や魚、野菜は、汁や土などがエコバッグや他の食材に付かないよう、それぞれポリ袋に入れてバッグに詰めよう。詰める際は、冷たい食品と温かい食品を密着させないようにし、硬い物や重い物はバッグの下に入れると全体が安定する。汚れが移らないように食品と日用品を入れるバッグは区別して、持ち運ぶ時間は短くしよう。

 清潔な状態を保つには使い方だけでなく、日頃の手入れも重要だ。山内教授は「総菜の汁や油汚れなどがバッグに付着した場合は、食器用洗剤を使って手洗いするのがお勧め」とアドバイスする。

 食べ物に含まれる油汚れを除去する成分が含まれている上、「食器用」のため食品を入れるバッグを洗う際も安心して使用できる。

 昨今は、さまざなエコバッグが販売されている。よく見かけるポリエステル製のバッグは乾きやすいため手入れしやすいが、油汚れが付きやすく落ちにくい。また洗濯機でも洗える物が多いが、色落ちには十分注意しよう。

 綿などの天然素材を使ったバッグは丈夫で洗いやすいが、乾きにくいのが欠点。生乾きだと菌や臭いが発生するため、洗った場合はよく乾かしてから使う。

 「いずれの素材でも、汚れは付着後日数が経過すると繊維内部に浸透し、落ちにくくなる。汚れが付いた場合はできるだけ早く処置して」と山内教授。部分的な汚れが付いた場合は、汚れの下に使わなくなった布を敷き、歯ブラシで汚れをたたき出すとよい。輪じみにならないように、汚れの周りから処理しよう。

 装飾があるバッグなど洗えない物を使う場合は、バッグの内側や底に不要な布などを敷いて、汚れたら取り換えられるようにするなど工夫して使う。

 山内教授は「日頃からお手入れを心掛け、衛生的に買い物をしてほしい」と呼び掛けている。