とちぎアニマルセラピー協会で活躍するセラピー犬。受け入れ施設を募集している=鹿沼市日吉町

 医療機関や高齢者施設などへのセラピー犬の訪問活動を行うNPO法人「とちぎアニマルセラピー協会」(鹿沼市)は今月から、無料セラピーに乗り出す。コロナ禍で施設の立ち入り制限が広がるなど活動の場が激減しており、訪問先の新規開拓が狙い。対象施設を募り、5団体まで初回の訪問を無料とする。

 協会は本年度、公益財団法人「大同生命厚生事業団」の助成事業に選ばれた。助成金の10万円を無料セラピーの原資とする。通常の訪問料金は1匹7千円ほど。高齢者や子ども向け施設などの利用を見込む。

 協会はストレス緩和などを目的に、2011年から活動を開始。トイプードルやラブラドルレトリバー、ラフコリーなど、訓練を積んだ人懐っこいセラピー犬が約30匹所属している。これまで北関東を中心に、年間1千人以上へ癒やしの効果を提供してきた。ストレスや不安を和らげるとして、医療や福祉の現場で浸透しつつあるという。

 しかし、今年はコロナ禍により、定期訪問していた福祉施設などから「外部の訪問を制限している」などと断られるケースが増え、現在の定期訪問先は2カ所となってしまった。

 平沢剛(ひらさわつよし)理事長(59)は「活動の場の減少が続けば協会の存続が危うくなる。少しでも多くの方に効果を実感してほしい」と呼び掛けている。