奥日光・中禅寺湖西岸の千手ケ浜で7日、この時季だけ対岸の華厳渓谷から昇る朝日が湖面や秋空を幻想的に彩った。
日光自然博物館によると、千手ケ浜では秋分の日の前後の約3週間、男体山などの稜線(りょうせん)の谷あいに位置する華厳渓谷から日が昇り、湖面が光り輝く。今月11日までの週末、日の出を見るための低公害バスを運行しているが、曇天の日が多いという。
7日は期間中に晴れが予想された最後の日とあって同博物館職員も現地を視察。午前5時40分ごろの日の出は雲で隠れたものの、次第に顔をのぞかせた朝日が静まりかえった浜辺などを黄金色に染めた。
同博物館の山越洋一(やまこしよういち)営業部次長(58)は「天候不順の日が多く、今週末も台風の影響がある見通しだが、日の出が見られることを祈ります」と話した。