3年連続で激減しているマスの遡上=9日午前、中禅寺湖に注ぐ菖蒲清水

 奥日光・中禅寺湖で、マスが産卵のため湖に注ぐ川を上る遡(そ)上のシーズンを迎えたが、ヒメマスの数が少ない。理由は不明だが、中禅寺湖漁業協同組合と県水産試験場などは原因解明のため、今秋にも生態を調べる目的でアブラビレを切除した稚魚放流を実施する予定だ。

 同漁協によると、2016、17年は川が魚で埋め尽くすほどヒメマスがいたが、遡上確認のために仕掛けた漁具には今年1匹もかかっていない。18年から3年連続の激減という。

 9日は中禅寺湖北西の菖蒲清水で、ニジマスとホンマスを数匹確認できた。同漁協の福田政行(ふくだまさゆき)組合長(72)は「中禅寺湖を代表するヒメマスが少ないと観光誘客への影響が心配だ」と話す。

 ヒメマス激減の原因について、国の水産技術研究所の山本祥一郎(やまもとしょういちろう)主幹研究員(53)は「12年以降に捕獲数の増減が大きくなった。要因がはっきりしないが、調査を進めたい」としている。