チャイルドラインとちぎが受けた相談内容(1~8月)

 「新型コロナウイルスはいつ収束するのか」「学校は嫌いだけど家にいたくない」-。18歳以下の子どもの相談を受け付けている認定NPO法人「チャイルドラインとちぎ」に今年1~8月の8カ月間で寄せられた電話1166件のうち、14%、169件が新型コロナウイルス関連の内容だったことが19日までに、同法人のまとめで分かった。特に4、5月は330件中30%、99件がコロナ関連で占めており、長期の臨時休校や外出自粛要請を受け、多くの子どもたちが不安や悩みを抱えていたことがうかがえる。

 同法人によると、データに「コロナ」の項目はないが、今年は各項目に関連の相談があったため、3月以降「コロナ関連」としてカウントしたという。

 コロナ関連の相談は受験や就職など進路決定時期と重なる3月ごろ、「勉強に集中できない」「4月から就職なのに入社式の連絡がない」といったコロナ禍での受験や就職への不安を吐露する人が出てきた。進学した18歳の学生からは「新生活がスタートできない」「友達ができない」などの悩みも寄せられた。

 国の緊急事態宣言が出された4、5月は、新型コロナ関連の相談が目立って増えた。自宅で過ごす時間が多くなったことで家庭に関する内容が増え、家族の仲や経済状況が悪化して子どもの進路や生活に影響を及ぼしている事例も報告されたという。

 「休校で生活リズムが狂った」「始業式に行ってもマスク姿で誰か分からない」など休校明けの学校生活に不安を感じる声や、夏休みが少なくなることへの不満を打ち明ける人もいた。

 前年と比べ内容に変化も見られた。臨時休校の影響で「学校・フリースクール」や「部活」に関する内容が減少。中でも「いじめ」は28件で、前年同期(61件)比で半減した。

 一方、長引く自粛生活によるナーバスな感情を吐露するなど「自分」に関する相談は14%増の695件。外出自粛による在宅時間の増加でインターネットのトラブルに巻き込まれたり、職場やアルバイトを解雇され経済的影響や孤独感を訴えたりする人もおり、新型コロナが子どもたちにも大きな影響を及ぼしているとみられる。

 チャイルドラインとちぎの松江比佐子(まつえひさこ)理事長(61)は「コロナ禍が家庭、学校、職場などのさまざまな問題につながっている。不安を抱える子どもたちの声をより多く受け止めたい」と話した。

 チャイルドライン0120・99・7777(毎日午後4~9時、金曜は11時まで)。