繭の選別作業をする農家ら

 栃木県小山市出井のJAおやま桑東部集荷所で23日、今年最後の繭の出荷作業が行われた。

 市近郊は古くから養蚕が盛ん。この日は市内外の養蚕農家6戸と社会福祉法人が繭約1400キロを運び込み、汚れがあるなどで出荷できない繭を目視で取り除いた。作業後、繭は専用の袋に詰められトラックに積み込まれて、生糸を製造する群馬県の製糸業者へ運ばれた。今回の出荷量は275反分に相当するという。

 管内では繭の出荷を春と秋に計5回行っており、今年は前年比約1・2トン減ととなる約6・5トンを出荷した。昨年から生産農家が1戸減った上、春先の霜や夏の長雨など天候の変化が大きかったことが影響したとみられるが、農家らは例年より一層繊細な管理をして丹精した。

 JAの担当者は「年間通して小粒が目立ったものの、光沢があり品質は上々」と太鼓判。JAおやま養蚕部会長の三拝川岸、五十畑茂(いかはたしげる)さん(72)は「出来栄えは良好だ。美しい着物になってほしい」と話した。