2回戦でネット中継の実況と解説を担当する高校生たち=とちぎフットボールセンター

 14日に開幕した第99回全国高校サッカー選手権大会栃木大会で、とちぎテレビが配信しているインターネット中継の実況と解説を高校生が務めている。新型コロナウイルスの影響で活動の場が制限された文化部や控え選手にも光を当てたいと、同テレビが企画。高校サッカーの中継では全国でも初の試みで、実際に体験した生徒は「緊張したが新鮮で楽しかった」などと声をそろえている。

 矢板市のとちぎフットボールセンターで17日に行われた2回戦。「一生懸命頑張っている姿を、一生懸命伝えよう」。CRT栃木放送などで活躍したアナウンサー歴27年の鈴江晴彦(すずえはるひこ)さんのアドバイスを受け、女子高校生らが出場選手の特長や試合の状況を伝えた。

 中継は準決勝まで、大会が開催される各日1会場2試合で実施。実況は県内5校の放送部員14人が前後半で1人ずつ、解説は対戦する両校からマネジャーやベンチ外選手が1人ずつ担当した。

 同テレビ地域コンテンツ事業部の新井謙一郎(あらいけんいちろう)プロデューサーが「ただのネット配信ではつまらない」と企画。新型コロナの影響で活動が制限された文化部も支援する取り組みで、本県出身のお笑い芸人U字工事らがスポンサーとなっている。

 同日行われた益子芳星-真岡工戦で実況を担当した鹿沼2年の大櫛美月(おおぐしみづき)さんは「学校の紹介もしなければならないので、もっと知識が必要だった」と反省。小山南-茂木戦で解説を務めた茂木の2年生GK安田達也(やすだたつや)さんは「解説の仕事も楽しそうだと興味を持った。なかなかできない体験で、いい思い出になった」と振り返った。

 試合は原則無観客で行われたこともあり、17日はライブ中継だけで約3500人が視聴した。「全国に広まっていく可能性もある」と手応えを語る新井プロデューサー。鈴江さんは「思ったよりも上手。アナウンサーを目指す子が増えてくれれば」と期待した。

 大会第3日の24日は同会場で行われる3回戦2試合をネット中継する。