エースとして城西大を2年ぶりとなる箱根駅伝の本戦出場に導いた菊地駿弥

 正月恒例の東京箱根間往復大学駅伝競走大会(箱根駅伝)の出場権を争う予選会が17日、都内で行われ、46校547選手がハーフマラソン(21・0975キロ)の距離で10枚の切符を懸けて奮闘した。県勢は城西大4年で主将菊地駿弥(きくちしゅんや)(作新学院高)が1時間1分45秒で全体8位(日本人4位)と好走し、専大3年の金久保遥(かなくぼはるき)(佐野日大高)もチーム6番目(全体99位)の1時間3分22秒で走破。城西大の2年ぶり、専大の7年ぶりとなる本戦出場にそれぞれ貢献し、あこがれの箱根路へ夢をつないだ。

 ハーフ61分台の快走にも、城西大の菊地に達成感はなかった。「日本人トップを狙っていたので70点」。5キロ14分30秒のペースを守り日本人の第2集団でレースを進め、15キロすぎに先頭集団を吸収。残り2キロ余りでロングスパートを仕掛けたが残り200メートルで失速。「逃げることを意識しすぎた」と反省した。

 本戦出場を逃した昨年の予選会後、「チームを変えたい」と志願して主将に就任。予選会前には「自分がタイムを稼ぐから楽に走って」と仲間に声を掛け、自ら有言実行の走りを披露した。

 箱根駅伝は1年時に山下りの6区で区間17位と悔しい思い出が残る。希望区間は、一つ上の兄聡之(さとし)さんも走った「花の2区」。「力は付いてきた。1日の全日本大学駅伝も箱根も区間賞を目指したい」と語る通り、エースの自覚は十分だ。

 本戦への最後の切符となる10位で専大の名が呼ばれると、金久保は「小さい頃からの夢だった」と仲間と抱き合い喜びを爆発させた。

 佐野日大高では全国高校駅伝に2年連続で出場したが、「主要区間でなかったし、インターハイにも出られずもどかしかった」。殻を破ったきっかけは大学2年の夏合宿。自らの走りを見直し、より長距離の適性を上げようと月900キロ超の走り込みを敢行した。冬場のレースから結果が出始めると、この予選会では自己ベストを3分以上も更新し自信を深めた。

 専大は出場69度目の古豪だが、チーム内に箱根駅伝の経験者はいない。「選手層も厚くなってきているので、まずは出場メンバーに入りたい」と語る金久保は11月の記録会に全力を注ぐ。