木に登るクマ=20日午後2時50分、那須烏山市南大和久

 栃木県那須烏山市南大和久の林間住宅地で20日、クマが目撃された。同市職員や那須烏山署員、南那須地区広域行政事務組合消防本部の隊員らが出動し、約3時間半の大捕物の末、無事捕獲した。

 同署などによると、午後0時25分ごろ、クマが道路上でクリを食べているのを通行人が目撃して110番した。署員らが現場に駆け付けると、クマは近くのため池に入った後、高さ10メートル超のクリの木に登り、署員らとのにらみ合いが続いた。

 獣医師が麻酔銃を撃ったが、距離があったためうまく当たらず膠着(こうちゃく)状態に。日が傾きかけた頃、到着した消防隊員が木にロープを掛けて大勢で揺さぶったところ、クマが落下。午後3時50分ごろ、網を使っておりに収めた。

 捕獲したクマは体長50~60センチ、体重約20キロ。市内では19日に下川井地区や熊田地区でクマが目撃されており、今回捕獲したものと同一とみられる。市農政課の職員は「住民に被害が出る前に捕獲できて良かった」と胸をなで下ろしていた。