とちあいかの初収穫作業をする南雲さん

 栃木県が開発したイチゴの新品種「とちあいか」の収穫が足利市内で始まった。

 今春就農した中川町、南雲遼太(なぐもりょうた)さん(25)は20日、県(あがた)町のビニールハウスで初収穫し、JA足利の集出荷所に30ケースを持ち込んだ。

 市出身の南雲さんは信州大卒業後、「地元で特産品を作りたい」と県農業大学校で学び直した。この姿勢に感銘を受けた県町、農業石川隆道(いしかわたかみち)さん(68)が知人農家に呼び掛けて計3300平方メートルのハウス2棟を建設し、自身が所有する1千平方メートルのハウス1棟も譲った。南雲さんは新規就農者ながら大規模な農地で栽培にいそしんでいる。

 この日、大粒の実を摘みながら「本当にこんなに赤くなるんだな」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた南雲さん。「恵まれた環境に感謝し、目の前の仕事を一つ一つ頑張っていきたい」と意気込みを新たにしていた。