県立図書館から下野新聞社に返還された、1878年6月1日発行の第1次栃木新聞創刊号

県立図書館から下野新聞社に返還された、1878年6月1日発行の第1次栃木新聞創刊号

 下野新聞の前身となる「栃木新聞」の創刊号を含む1878(明治11)~90(明治23)年の新聞1777号分が25日、栃木県立図書館から下野新聞社に返還された。県立図書館に資料として委託していたもので、社内に戻るのは45年ぶり。

 栃木新聞は1878年6月1日に栃木市で創刊した。その後、第2次、第3次栃木新聞を経て、84年3月7日から下野新聞として発行されている。第2次時代には、田中正造(たなかしょうぞう)が編集長を務めていた。返還された新聞には、第1~3次栃木新聞の各創刊号や題字が下野新聞となった最初の紙面などが含まれている。

 第1次栃木新聞創刊号の1面には、初代県令鍋島幹(なべしまみき)が勅任官に昇進したことに伴う増給の通達や、入れ墨禁止など軽犯罪の罰則を定めた条例の施行が官令として掲載されている。

 蔵を建てた正直者の男性が泥棒のうわさを立てられたことに腹を立て自殺する、といった地域のニュースや公序良俗に関する話題も載っている。

 同社の関係者が県立図書館を訪れ、宇梶宏美(うかじひろみ)館長から新聞を受け取った。新聞は1975年10月に委託していた。今後、創刊号などのレプリカを本社に展示する予定。