鉄棒の上がり技「逆上がり」をマスターするには肘をしっかり曲げることと、体と鉄棒を引き寄せることが重要です。今月は逆上がりが上達するためのトレーニングを紹介します。
まず練習での補助の仕方です。大人が脚を持って補助してしまうと、自分で回ることが身に付きません。補助する場合は、子どもの胸と鉄棒が離れないように子どもの背中に手を当てて支えてあげましょう。
■踏み台の使い方
(1)肘をしっかり曲げた状態で鉄棒をつかみ、踏み台に片足だけ乗せる。
(2)もう片方の足で地面を強く蹴り上げて、逆上がりをする。初めは踏み台の高い場所に足を置き、慣れてきたら少しずつ足を置く位置を低くしていく。
【注意点】
踏み台を駆け上がるのはNG。癖がつくと踏み台がないと駆け上がれず、逆上がりができなくなってしまう。踏み台は走らず、蹴り上げのための補助に使おう。
■全身を連動させるトレーニング
何回でも
(1)マットなどに両脚を伸ばして座ったら、棒やタオルを腕が真っすぐ伸びるように両手で持つ。片方の膝を立てる。
(2)真っすぐに伸びた方の脚で反動をつけて背中から後ろに倒れ、同時に棒やタオルをおなかに引き付ける。この時にお尻は上に上げ、足は頭の上でそろえる。
このトレーニングや前回紹介した蹴り上げの練習を繰り返して、逆上がりの一連の動作に慣れていきましょう。
(尾方裕貴(おがたひろたか)・セントラルフィットネスクラブ宇都宮インストラクター)