新型コロナ関係の対応に追われる宇都宮市保健所=14日午前、同市竹林町

羽金和彦所長

新型コロナ関係の対応に追われる宇都宮市保健所=14日午前、同市竹林町 羽金和彦所長

 栃木県内最多の新型コロナウイルス感染者が出ている宇都宮市は14日までに、市保健所に他部署からの応援職員約30人を配置した。昨年末からの感染急拡大で業務は逼迫(ひっぱく)の度を増していただけに、羽金和彦(はがねかずひこ)所長(66)は、増員で「感染の波への対応力は格段に上がった」と強調。一方、県内でも入院調整中の陽性者が多い状況の中、「ぎりぎりだが何とか回せている」と述べた。

 県内では県と同市がそれぞれ陽性者について公表。陽性者累計は14日現在、県全体で2916人、うち同市は1136人に上る。

 新型コロナについて、同市保健所はこれまで基本的に保健師15人程度を含む職員約30人が軸となり、適宜応援を得ながら対応。業務は、陽性者の行動歴などの積極的疫学調査のほか、相談受け付け、濃厚接触者受検調整、医療機関との連絡、PCR検査の検体採取など多岐にわたっている。

 年明け、同市発表の陽性者は50人超の日も多く、6日に最多の77人を記録。業務が未明に及ぶ日が続き、羽金所長は「対応力の限界を超えるような状況だった」と振り返る。

 持続的な運営のため、市が一般職約30人を配置し、8日から本格的に動きだした。保健師の専門性はないが、数百人規模の濃厚接触者の経過観察や感染者が発生した事業所への対応などに当たる。全体として「その日に判明した症例への基本的な対応はできるようになっている」と述べた。

 県外では陽性者急増に伴い疫学調査の対象を絞る動きがある。「今のところ絞らなくても済む」とした。

 一方、現在、県内で入院調整中の陽性者も多い。「本人の状態をよく見て対応しているが、入院が好ましいという人で入院を1、2日待ってもらうことがあるのは事実。緊急事態宣言によって状況が改善することを期待している」と語った。