五重塔前で行われた放水演習

 26日の文化財防火デーを前に、日光市山内の世界遺産日光東照宮は17日、神職らでつくる自衛消防隊機動班の出初め式を兼ねた放水演習を行った。

 自衛消防隊は文化財防火デーが制定された翌1956年に発足。現在は東照宮の職員計約60人が所属し、機動班や救護班など計15班で国宝や国の重要文化財の防火に務めている。

 出初め式には約20人が参加した。新型コロナウイルス感染急拡大に伴う緊急事態宣言発令の下、隊長の稲葉久雄(いなばひさお)宮司は「機動班、職員同士が感染しない、させない方法で消火活動を行うのだという気持ちを強く持ってもらいたい」と訓示した。

 演習は午前10時すぎ、表門前の五重塔付近から出火したという想定で開始。煙を発見した職員が「火事だ」と大声で知らせると、みこは重要書類を持って避難した。隊員たちはホースを消火栓につなげ、3カ所から一斉に塔の近くの林へ放水を行い、初期消火の手順を確認していった。

 文化財防火デーに行う二社一寺の合同防火演習は今年、新型コロナ感染拡大防止のため中止となった。