純米吟醸酒「botti」を持つ城生(右から2人目)ら有志と虎屋本店関係者

 【宇都宮】JRグループの大型観光企画「栃木デスティネーションキャンペーン(DC)」の大谷地区のイベントで知り合った有志が、同地区で栽培した米を原料に日本酒「botti(ボッチ)」を商品化した。23日に発売する。

 西の宮2丁目の1級建築士城生一葉(じょうのうかずは)さん(44)ら有志6人はDC期間中の2018年4月、イベント会場から見た夕日に映える大谷の風景を忘れることができなかったという。「会場前の畑が水田だったら、より大谷らしい原風景になる」という思いが募り、メンバーの農家の協力を得て水田に変え、皆で米作を始めた。

 1年目の収穫後、かつて大谷石採掘の石工らは仕事終わりに日本酒をよく飲んでいたという話が出た。19年の台風19号被害や新型コロナウイルス禍でイベントができなかったこともあり、この水田で栽培した「なすひかり」を使って日本酒を造ろうということになった。大谷石蔵で日本酒を醸す虎屋本店(同市本町)も加わり、新酒が誕生した。

 銘柄名「botti」は、わらで編んだ米俵のふた「たわらぼっち」から付けた。ぼっちには「点」という意味もあり、点ともいえる有志が集まり、活動の輪を広げるという願いも込めた。

 城生さんは「このお酒は、おいしい酒で楽しいひとときを過ごしたいという思いが詰まっている。観光地とは別の大谷の人々の暮らしなどを知ってもらえればうれしい」と話す。

 生、火入れ、濁り酒の純米吟醸酒3種の720ミリリットル(1760円~)と1・8リットル(3520円~)。大谷町の菊地酒店など県内8酒販店で販売する。詳しくはhttps://botti-oya.localinfo.jp/