110番件数の年推移

 県警が2020年に受理した110番件数は前年比1万3623件減の12万42件で、過去15年間で最少だったことが、27日までに県警のまとめで分かった。県警は新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛などが一因とみている。一方、いたずらなどの無効件数は、有効件数に比べて減少幅は小さかった。県警は110番の適正利用や、緊急性のない相談・要望については専用ダイヤル「♯9110」を活用するよう呼び掛けている。

 県警通信指令課によると、20年に受理した110番のうち、いたずらなどを除く有効件数は1万2595件減の10万3695件で、約11%減少。通報内容ごとに分類した区分のほとんどで減少し、事件などの「刑法」と事故などの「交通」では1割以上減った。同課は「在宅時間が長く、事件事故やトラブルが起きにくかったのが要因の一つではないか」としている。

 1日平均では約328件の110番があった。最も多かった日は8月11日の431件。19年は台風19号の影響で10月13日が634件と最多だったが、大きな自然災害が少なかった20年は、最多の日でも3割以上の減だった。

 新型コロナ対策として県警は昨年8月5日から、通報者から緊急時などを除き可能な範囲で体調不良がないかどうかを確認している。受理時の確認で交通事故当事者の感染疑いが判明し、防護服などの装備をして現場で対応できた例もあったという。

 一方、いたずらなどの無効件数は1028件減の1万6347件で、約6%の減少にとどまった。中には「妻が話をしてくれない」「携帯電話のパスワードを忘れてしまった」など、業務に関係ない通報もあった。

 同課は「緊急性のある事件事故には110番、相談や要望には♯9110を利用してほしい。110番した際には、こちらからの問い掛けに落ち着いて慌てずに答えてほしい」としている。