煙が上がる栃木県足利市の山林火災の現場=24日午後2時35分(共同通信社ヘリから)

 栃木県足利市西宮町の山林で21日に発生した火災は、24日も両崖山、天狗山周辺で延焼し続け、延焼面積は午後5時半現在、約76・5ヘクタールに拡大した。県によると、県内の山林火災では1949年度以降で3番目の規模という。同市は新たに本城1丁目の一部80世帯、五十部町と大岩町の一部25世帯に避難勧告を発令し、23日に発令された西宮町、本城1丁目の3地区と合わせ対象は177世帯に拡大した。出火から4日目となったが、鎮火の見通しは立っていない。

 和泉(いずみ)聡(さとし)市長は同日、記者会見し、出火場所について「両崖山山頂より南、ハイカーの休憩場所と推測している。(21日は)天気が良かった日なので、ハイカーが多数入っていたようだ」と説明した。

 また新たに避難勧告が出た2地区は延焼が民家まで数十メートル~百数十メートルに迫っているという。一方で「下草がじわじわ燃えている。ホースを引けて消防が入れれば、消火活動はできる」との見方も示した。

 さいこうふれあいセンター、第二中、三重小の3カ所の避難所には24日午後7時現在、21世帯37人が避難している。

 上空からは自衛隊の消火ヘリコプター2機、本県と埼玉、茨城、山梨各県と横浜市の防災ヘリ計5機が消火活動を続けた。地上部隊は同市消防本部職員と消防団員約170人のほか、相互応援協定に基づき佐野、群馬県桐生、館林、太田各市の消防職員約90人が加わった。また宇都宮市を通じ、県内各市や広域の消防本部にも応援を要請した。

 足利署は約50人が入山規制などに当たった。北関東自動車道は午後10時20分以降、足利インターチェンジ(IC)-太田桐生IC間で通行止めとなった。

 足利市によると、24日は延焼場所に近い第一中が休校としたほか、第二中と足利高、足利工業高が下校時間を早めた。25日は第一中や足利高、足利女子高、足利工業高が休校予定という。