住宅地西側の斜面で確認された炎=28日午後7時45分、足利市本城1丁目

 足利市西宮町の両崖山(251メートル)で発生した山林火災は28日も消火活動が続いたが、焼失面積は3日連続で約106ヘクタールと変わらなかった。安全が確認されれば3月1日にも、消防が火勢を抑え込んだ状態の「鎮圧」を宣言する見通し。

 28日は自衛隊ヘリコプター2機と本県、埼玉、宮城、茨城各県と東京消防庁、横浜市消防局の防災ヘリ6機が上空からの散水を継続。一方で、地上部隊は県内外の応援要員を増強して約150人が山林に入り込みホースや背負った水のうで残り火を確実に消す残火処理の活動を行った。

 延焼範囲は広がっていないものの、自衛隊ヘリが28日朝、熱源探知カメラで確認したところ4カ所の熱源が確認されたという。これらには上空と地上から交互に放水を続けた。

 一方、28日午後6時すぎ、同市本城1丁目の住宅地西側の斜面から炎があがり、一帯は一時騒然となった。同所は六つある防衛線の一つだが、熱源が確認された場所ではなかった。

 足利市消防本部職員らが迅速にホースを延長し、午後8時前には炎が収まった。市危機管理課は「今のところ3月1日鎮圧の見通しで変わりはない」と話した。

 避難勧告は西宮町、本城1丁目、同2丁目、五十部(よべ)町、大岩町の305世帯に発令されているが、鎮圧されれば順次解除される見通し。28日は午後2時現在、避難所1カ所に5世帯7人が避難している。また北関東自動車道は足利インターチェンジ(IC)-太田桐生IC間で通行止めが続いている。