那須塩原市は4日、2020年の市内宿泊者数が前年同期比で半減近い45・2%減の約50万2千人(速報値)となり、統計を取り始めた2005年以来最少となったことを明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大で休館や宿泊キャンセルが相次いだことが大きく影響し、落ち込み幅は観光客入り込み数の23・3%減と共に過去最大となった。

 市商工観光課によると、宿泊者数は東日本大震災のあった11年時でも前年同期比23・1%減の約83万8千人だった。20年の観光客入り込み数は約675万8千人で、これも震災時の約811万8千人と比べて大きな落ち込みとなった。

 地区別の宿泊者数は板室で前年同期比53・1%減の約3万5千人、塩原で同45・5%減の約40万6千人。

 20年3、4月の緊急事態宣言時には市内全体で4万5千人分以上の宿泊キャンセルがあった。「Go To トラベル」が一時停止となった2度目の宣言時には、20年末から2月上旬までに1万3千人分を超えるキャンセルが出たという。

 4日の定例市議会一般質問で、桜田貴久(さくらだたかひさ)市議の質問に答えた。同市の冨山芳男(とみやまよしお)産業観光部長は、20年末からの宿泊キャンセルで「約1億2千万円の損失が出ている」と述べた。